イギリス紀行5

とはいえ、このユースホステルのいいところは、一階がパブというところで滞在者割引があった。日本でいうHUBのような雰囲気。わいわいしてる。馴染める?ってことはさすがになくて、一人でちびちびビールを飲む。いや、でも一発目のビールのおいしかったこと。ロンドン滞在中はずっとビールを飲んでた。どれもすごくおいしい。なんでこんなに日本のと違うんだろう。例えるなら水道水と富士山の湧き水の違いみたいな、微妙なんだけど分かる人にはハッキリ分かる違い。このビールの美味しさが、ロンドンでの楽しみの一つになった。パブの文化は本当に素晴らしい。日本にもバーとかはあるけど気取ってて入りずらいし、居酒屋文化は料理も含めて素晴らしいが一人で入りにくい。多分日本ではお酒を一人で飲むなら宅飲みなのかもしれない、などと逆に気づかされた。


いくつかある二段ベッドの一つが自分のだと確認し、飛行機疲れからかすぐに眠る。朝七時くらいに起きて、駅前のファーストフードでブレークファストを食べた。簡単なココアとホットドッグ。値段は忘れたけど、日本円で六百円くらいはしたと思う。日本(東京)のほうが少し安い。特にB級グルメ(牛丼やラーメン屋など)の安さとおいしさとバラエティの豊富さは、庶民には優しい日本文化なんだと実感。夕方にはハマースミスのホテルである映画祭に戻ってこなくてはいけない。それまでの間ロンドン観光することにした。TUBEに乗って向かった先は、ピカデリー。そこから少し歩けばトラファルガー広場やナショナルギャラリーなどもある中心地だ。

早朝の中心街は、観光客もまだあまりいない。朝八時くらいだと店や美術館も開いてないので、独り写真を撮ったりしながら散歩することにする。海外というのは歩いているだけで楽しい。殺風景なロスや東京などとは違い、まるでハリーポッターの世界に入りこんだような。そんなミニチュアのような古めかしい建物が並んでいる。石作りの建物はかなり古いようで、日本とも違う。日本は戦争で焼かれてしまったから。ロンドンもドイツ軍の空爆にあったはずだけど、それほどダメージは受けなかったのだろうか。そのような疑問も浮かぶくらい旧市街がステキだ。

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